ウイルスは、電子メールやホームページ、CD-ROM、ネットワークの共有フォルダなど、さまざまな経路からコンピュータに侵入してきます。
ウイルスに感染してしまうと、自分のコンピュータが被害を受けるだけでなく、コンピュータの中から任意のメールアドレスを探し出して、そのメールアドレスに対してウイルスを自動的に配信してしまうことがあります。
つまり、インターネットを利用する場合にウイルス対策を怠るということは、被害を受けるだけでなく、他人のセキュリティを脅かす可能性があるということをしっかりと理解しておかなければなりません。インターネットを利用する上では、ウイルス対策ソフトを導入することと、常に最新のウイルス検知用データに更新することは最低限のマナーと言えます。
また、最近のウイルスは電子メールだけでなく、ホームページから感染することもあります。そのため、ホームページを閲覧するだけであっても、やはりウイルス対策ソフトのインストールは必須です。
ウイルス対策ソフトは、主に以下のことを行ってくれます。
●受信する電子メールやフロッピーディスク、CD-ROMなど外部からコンピュータが受け取るデータから、ウイルスに感染することを防ぎます。
●送信する電子メールなど、コンピュータの外部に出て行くデータにウイルスが含まれていないかチェックしてくれます。
●コンピュータがウイルスに感染している場合には、ウイルスを駆除したり、感染したファイルを修復したりすることができます。
●ウイルス対策ソフトの付加機能として、ファイアウォール機能が備わっている場合は、コンピュータに登録している情報が盗まれるのを防いだり、外部からコンピュータを操作されたりすることを防ぎます。
ウイルスに感染しないようにするには、ウイルス対策ソフトを導入するだけでなく、知らない人からの電子メールの添付ファイルを不用意に開かないようにしたり、怪しいホームページにはできるだけ近づかないなどの注意も必要です。
また、ウイルス対策ソフトを導入する以外にも、プロバイダが自社の接続サービスの利用者向けに提供しているウイルス対策サービスを利用する方法もあります。ウイルス対策サービスの提供の有無や提供内容などについては、プロバイダのホームページで確認するか、加入しているプロバイダに問い合わせてください。なお、プロバイダのウイルス対策サービスを利用する場合には、プロバイダがウイルス検知用データを自動的に更新するため、ユーザーによる更新作業は不要になります。
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