ウイルスに感染しないようにすることは、コンピュータにおける情報セキュリティとしてもっとも大切な対策のひとつです。最近のウイルスは、電子メールを見ただけで感染したり、ホームページを見ただけで感染したりするウイルスばかりではなく、勝手にインターネットやネットワークを通じて感染するワーム型というタイプのウイルスも出現してきています。
ウイルスに感染しないようにするためには、コンピュータにウイルス対策ソフトの導入が必要です。ウイルス対策ソフトは、パソコンショップや家電販売店などで販売されています。ただし、家庭向けのパソコンには、最初からウイルス対策ソフトがインストールされていることもあるので、購入前に自分のコンピュータをチェックしておく方がよいでしょう。
ウイルス対策ソフトを導入する以外にも、プロバイダが自社の接続サービスの利用者向けに提供しているウイルス対策サービスを利用する方法もあります。ウイルス対策サービスの提供の有無や提供内容などについては、プロバイダのホームページで確認するか、加入しているプロバイダに問い合わせてください。なお、プロバイダのウイルス対策サービスを利用する場合には、プロバイダがウイルス検知用データを自動的に更新するため、ユーザーによる更新作業は不要になります。
■ウイルス対策ソフトの確認
ウイルス対策ソフトがコンピュータにインストールされている場合には、通常、コンピュータのタスクバーと呼ばれる領域にウイルス対策ソフトが動作していることを示すアイコンが表示されます。または、コンピュータのプログラムの一覧で、ウイルス対策ソフトが含まれているかどうかを確認するという方法もあります。
■ウイルス検知用データの更新
ウイルス対策ソフトが新しいウイルスに対応するためには、常にウイルス検知用データを最新のものに更新しておかなければなりません。コンピュータにウイルス対策ソフトがインストールされていても、ウイルス検知用データが古いままでは、新しいウイルスに感染してしまう危険性があります。
多くのウイルス対策ソフトでは、コンピュータの起動時にウイルス検知用データを更新する仕組みを持っています。また、常時接続環境では、起動時だけでなく、定期的な更新を行なう必要もあります。ほとんどのウイルス対策ソフトには、指定時刻や指定時間ごとの自動更新機能が装備されているため、それらの設定を行なうようにしてください。
一般的なウイルス対策ソフトでは、購入してから約1年ごとに、ウイルス検知用データをダウンロードするための契約を更新する場合が多いようです。なお、最初からコンピュータにインストールされているウイルス対策ソフトの場合には、お試し版として90日程度の契約しか含まれていないことがあるので注意が必要です。
自分のコンピュータのウイルス対策ソフトがどのような契約内容になっているかということを確認し、契約が切れてしまっている場合には、新たに契約を延長するか、新規にウイルス対策ソフトを購入しなければなりません。なお、ウイルス検知用データの更新方法や契約方法については、ウイルス対策ソフトのマニュアルで確認するか、ウイルス対策ソフトのメーカーに問い合わせてください。
対策:ウイルスに注意
|